移住のこと

長野移住の成功の秘訣|ペーパードライバーを克服せよ

長野に限らず地方は車社会。

車と免許がないと

生きていけないといっても過言ではない。

 

ワタシは20歳頃(東京住み)

山形の合宿免許で詰め込み式で免許を取得し

後に筋金入りのペーパードライバーになったクチだ。

 

東京では全く運転しなかったワタシが

長野に移住して

「地方の街なか」+「多少の山道(降雪時期以外)」を

なんとか運転できるようになった

 

この記事では、地方の交通事情やどうやって運転に慣れたかを書きます。

 

ワタシのプロフィール

  • 2017年に登山が好きで東京から長野へ I ターン移住
  • 移住当時37歳独身(現在は結婚して2児の母)
  • 職業:DTPデザイナー
  • 移住のことや子育て、くらしのことをブログに書いてます

 

運転できない・車がないデメリット

仕事に行けない・スーパーに行けないなど

基本的な生活に関わる重大なデメリットが生じます。

 

「駅が近ければ大丈夫かな?」などと甘い考え

ということを思い知った。

 

電車・バスは都会に比べてとにかく本数が少ない

例えば電車。

主要都市の1つである松本駅でも

朝のラッシュ時で約10分に1本/閑散時間帯は20分に1本。

ローカル駅は1時間に1本なんてざら。

バスはもっと少ない…。

その少ない本数に合わせて、行動時間を調整するのが面倒

 

山手線は1本逃してもどうってことなかったけれど、

「1本逃すと命取り」の崖っぷちスタイルが嫌なのです。

 

仕事に支障がでる

社会人であれば

マイカー持ちであることが前提な文化。

 

たとえ勤務先が駅徒歩圏内だったとしても

内勤で外出のない職種だったとしても

少なからず何かしら業務等で運転する機会が生じる。

 

100歩ゆずってマイカーがなくても

社用車を借用できるが

免許がないっていうのはNGだろう。

 

そもそも、求人応募の要項にほとんどの会社が

「普通自動車第一種運転免許の所持」を条件にしている。

 

生活が不便

スーパー、飲食店

ドラッグストア、ホームセンター

役所(市役所・警察署・税務署)関連、美術館…。

生活に必要な施設の多くは、

かなりの割合で車がないと無理な場所にある。

 

マイカーがないなら、免許がないなら

バスかタクシー。

どちらも行くだけでお金がかかる。

 

その上、バスは1時間に数本あるかないか

時刻表に合わせなくてはならない。

 

都会なら自宅最寄り駅を降りて

駅前のスーパーやドラッグストアで買い物して

遠くても徒歩15分くらいの家まで持ち帰る程度。

 

これなら生活の「ついで」に買い物できるが

地方だと車がない限り

 

「わざわざ」本数の少ないバスやタクシーで数十分かけて

買い物へでかけることになる。

 

無駄に待ち時間も移動時間もかかり

効率も悪い。

ツラい。

 

移住当初、ワタシはマイカーがないので

買い出しには徒歩25分のスーパーへ

山用の大きなザックを担いで通ったが、

冬までには絶対に車を買うことを心に誓った。

 

おでかけ・遊びに行けない

ワタシの場合登山のために移住したのに

車がない時期は思うように目的を達成できなかった。

登山だけでなくとも

観光スポットやカフェ、雑貨店、パン屋、etc...

行きたいところは山ほどある。

 

楽しいアクティビティのためには

車が必要だった。

 

運転が怖くて及び腰になっていたが

「このままでは移住した意味がない!」と自分に喝を入れて

ようやくペーパードライバー講習の予約をすることにした。

 

ペーパードライバー講習に行ってみた

もし近所に

 

「運転初心者の運転につきあえる平気な心臓の持ち主で、

車を多少こすってもぶつけてもOK!」

 

という稀有な知人がいれば

ペーパードライバー講習にはいかなくていいだろう。

 

友人をペーパードライバーの運転に付き合わせることも

友人のマイカーを傷つけるのも怖かったので

普通に自動車教習所で

ペーパードライバー講習を受講することにした。

 

教習所に行くのに車が必要、というのはよくある話。

その場合はもう止むを得ないので

教習所のバスや送迎を利用するしかない。

 

ワタシの場合奇跡的に家から徒歩圏内に自動車教習所があり

ペーパードライバー講習もあったので助かった。

 

ペーパードライバー講習とは

  • 免許を取得後、久しぶりに車に乗るひと
  • ずっとAT車に乗っていて久しぶりにMT車に乗るひと
  • スキルアップしたいひと
  • 免許は持っているけど運転に自信がないひと
  • 車通勤したいが、合流や車線変更が心配というひと

「免許はあるけれど、プロに再度ご指導いただきたい」

という人向けのもの。

 

ワタシが受けたペーパードライバー講習の概要はコチラ▼

  • 講習内容:講習希望者の要望によって異なる(決まったメニューはないことが多い)
  • 料金:大体 6,000〜9,000円(教習所や講習内容による)
  • 講習時間:1枠50分
  • 入学金:発生しないところが多い
  • 完全予約制(教習所や講習内容による)

 

ペーパードライバー講習前の運転スキル

ワタシのペーパードライバー講習前の

運転スキルはこんな感じだった。

  • アクセルとブレーキどっちがどっちでしたっけ?
  • エンジンどうやって起動するんだっけ?
  • ギア(P/R/N/D/L)やウィンカー、ワイパーなど各機能の位置や動作忘れ
  • 標識忘れ
  • 運転に対する恐怖がすごい

 

これは免許はあれど、運転しちゃだめなレベル。

かつて免許を取得したとはいえ

この状態からよくまた運転できるようになったと思う。

 

「免許」は運転に限らず一度取得したら

たとえ技術が失われようとも

その権利を失うことがないっていう怖さがある。

だからこそ

自己流ではなく再度教習所に行ってひととおり確認したい

という気持ちもあった。

 

ペーパードライバー講習の内容

トータル3回の講習を受けた。

1コマ目(教習所内)

まずは教習所のセダンに教習官と乗り込み

発進する前に運転席周りの操作物の確認。

  • ハザードランプ
  • シフトレバー(ギア)
  • サイドブレーキ
  • ウィンカー
  • ヘッドライト
  • 空調など

一つづつ操作して、動作確認を行う。

「ああ、なんかこんな風だったな」と運転の感触を思い出す。

 

そして、教習所内をぐるりと一周。

「ハハハ、ガッチガチだねw もっと肩の力抜いて」

となだめられた。

 

教習所内の各ポイントなどを巡りつつ

初回は終了。

 

「大丈夫大丈夫、運転できそうだよ!」と

励ましてくれた。

 

2コマ目(昼間路上)

車の操作は思いの外すんなり慣れたので

路上へGOすることになった。

 

まずは運転しやすい車通りの少ない広い道。

それから少し交通量の多い幹線道路。

そしてすれ違いしにくい道幅の狭い道。

 

教官がワタシの運転技術を見計らいながら

道を選んで誘導していく。

 

合流や交通量の多い右折

すれ違いの際にワタシがテンパっても

「はいOK。このまま行って大丈夫だよ〜」と

ゆるく平常心を取り戻させてくれる。

 

この辺プロの教官がついてくれている安心感が大きかった。

 

3コマ目(夜間路上)

昼間路上はなんとかクリアしたので

今度は時間帯を変えて夜間路上。

 

視界が悪くなり、見える景色や操作物が昼間とは少し変わるので

夜間路上は必ず行くつもりだった。

 

この日は天気も悪く

雨も降り出し余計に視界不良。

「運転大丈夫じゃん」という昼間路上で芽生えた自信過剰を、

再びピリッと引き締めてくれる位には

緊張感のある講習となった。

路上講習を受けるなら夜間の時間帯も行くといいだろう。

 

講習は何回受ければいいのか?

運転席周りの操作物&教習所内走行

昼間路上、夜間路上

特に大きな問題はなかった。

 

決して自己過信しているわけではないが

このまま教官頼りな講習を続けていても

あまり成長しないような気がしたので

3コマで講習は終了することにした。

あとは車を買って実践あるのみ!

 

1回6,000円は安くはないけど

運転に対する気持ちを前向きにシフトさせてくれただけ

教習所に通った価値は大いにあった

 

ペーパードライバー講習は

「何回受ければ大丈夫」という目安はない。

人や環境によるので

一度行ってみて自分に必要だと思う回数だけ行けばいい

と思う。

 

車を買ってみた

ペーパードライバー講習と同時に車探しを始めて

程なく中古のスイフトを購入した。

  • 普通車
  • 小回り効くサイズ
  • 4WD

ワタシのこだわりはこのくらいしかなかった。

試乗した時は「運転怖い」ばかりで

運転の使用感や感触はほぼわからなかったけれど

スイフトは小回りがきいてちょうどいいサイズ感だったので

正解だったと思う。

 

運転の練習とモチベーションUP

徒歩25分のスーパーに車で3分で行ける感動とともに

駐車場の中でも人気のないエリアを見計らって運転の練習。

 

練習とはいえ目的なく走るのはやる気がでない。

「今日はドラッグストアで話題の化粧水を見に行こう」

「今日はTSUTAYAでレンタルDVDを借りてこよう」

「今日は松本に散策に行くので、パーキング(初)に停めよう」

と徐々に自分の楽しみと繋げながら、モチベーションを上げつつ運転に慣れるようにしていった

 

初めて

「松本の街中を散策するために車と人の交通量の多いエリアへ挑んだ時」と

「近所の山へ一人で出かけた時」は

緊張しながらも嬉しい感動があった。

 

まとめ

苦手な運転であったけれども、

こうして自分の「好きなこと」を少しずつ実現していくことで

いつのまにか運転は嫌いじゃなくなってきている

自分に気がついた。

 

ペーパードライバーから運転を再開して早5年目程経つ。

未だに運転はあまり上手とは言えないが、

日常的に運転することで

行きたいところにはなんとか行ける程度の

運転技術は身についた。(と思う)

 

険しい山道や雪道の運転は怖いので、

長野ドライバーとしてはまだまだだ。

 

でもワタシにとって車の運転は、

少し怖い(緊張感のある)くらいが丁度いいと思う。

 

これから運転を頑張る人の参考になれば!

 

ちなみに、雪国の運転や車選びについての記事はこちら↓

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