都会で暮らしている人が地方に移住する場合
マイカーを持っていない人も多いはず。
もしくは、既にマイカーを持っている人でも
「雪国に引っ越したら今の車で大丈夫かな」と心配な人もいると思います。
雪国で安全・安心できる車を買おうとすると、チラつくのがこれらのキーワード。
- 4駆車(4WD)
- SUV
- スタッドレスタイヤ
耳にしたことはあるけれど、
実際どういうものなのか?
車を買ったことがある人や、
よくアウトドアへ遊びに行く人は
わかるかもしれませんが、
当初超ペーパードライバーだったワタシは
全然ピンとこず困ったものでした。
この記事では
雪国で車を買う時に検討すべきことや、運転事情などを解説していきます!
ワタシのプロフィール
- 2017年に登山が好きで東京から長野へ I ターン移住
- 移住当時37歳独身(現在は結婚して2児の母)
- 職業:DTPデザイナー
- 移住のことや子育て、くらしのことをブログに書いてます
雪国の車キーワード
4駆車(4WD)とは
4駆車(4WD)と2駆車(2WD)の違いとは
簡単にいうと、エンジンで駆動するタイヤが4輪か2輪かの違いです。
雪や凍結した路面では、車のタイヤが埋まったり滑ってしまい、
その場所から動けなくなる「スタック」が起こることがあります。
雪道で4WDが良いと言われている理由は、
4輪全てのタイヤがすべて駆動するので、
2輪のみの駆動である2WDに比べて
スタックしにくいからです。
しかし、ひとことに4WDといっても
切替式の4WDや常時4WDなど
さらに種類もあるので、4WDを購入する際は
その辺の種類も気にすると良いでしょう。
SUVとは
SUVとは、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略。
日本語に訳すと「多目的スポーツ車」といったところでしょうか。
- 車高が高いので雪や未舗装などの悪路面の影響をうけにくい
- 荷物をたくさん積める大きな車
といった特徴を持つ車を指すようです。
ん?なんかふんわりした範囲だな?
そうです。
「SUV」には明確な定義はないのです。
そんなSUVが雪道に良いといわれる大きな理由は、
車高が高いので積雪の影響を受けにくいところ。
アウトドアや野遊びを楽しみたい人は
未舗装の山道などを運転することが多くなるので
SUVが向いているでしょう。
必ずしも「SUVだから排気量が大きい」というわけではないし
「排気量●●以上がSUV車」という決まりもありませんが
各メーカーSUVと呼ばれる車は
パワフルな走破性を備えているものが
多いようです。
スタッドレスタイヤ
こちらは言うまでもなく
「雪や氷でスリップしにくいタイヤ」
のことです。
雪が降る前、秋頃に履き替えます。
ノーマルタイヤでもチェーンでいける?
いけないことはないですが、
チェーンは乾いた道路では外さなくてはいけないので
着脱が面倒です。
あと走行中うるさいです。
大きな業務用車両や特殊車両はともかく、一般車両であれば
よっぽど雪深い場所を走る時以外は
チェーンはつけません。
スタッドレスタイヤで雪道に備えます。
チェーンまで常備している人はあまりいないようです。
夏と冬でタイヤを2種類持つのは保管スペースも必要だし
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤよりお値段が高いですが、
利便性と安全性を考えると
断然スタッドレスです。
ちなみに夏はタイヤカバーをつけて物置や家の敷地内の目立たない場所に保管しています。
タイヤ4個分なのでけっこうな存在感です。
移住で家探しする際は、
タイヤの保管場所も気にすると良いかもしれません。
4WDのSUVが必要か?
これはその家のライフスタイルによります。
自宅から通学通勤や日常生活、
趣味などに少しでも車を使う家には
最低限1台は4WDが必要でしょう。
「夫婦共働きで必ずそれぞれ車を使う」
という家は、それぞれ4WDの車を備えた方が良さそうです。
「夫婦のうちメインで車を使うのは1人」
という家は、もしかしたら2台目は2WDで良いかもしれません。
そして、SUVについては
よっぽど雪深い豪雪地帯(大町白馬エリア、中野飯山エリアなど)でなければ
日常生活ではSUVである必要はないと思います。
冬はスキーやスノボへ、夏は山など
趣味で雪の多いエリアへいく人や、自然豊かな場所へ遊びにいく人は
悪路の走破性が高いSUVなら、安心・ストレスフリーで移動できます。
ひとり1台?
あったほうが便利です。
普段の通勤通学にだれも車を使わない家なら
1台でも良いかもしれません。
でも、
「買い物に行く」
「子供が具合悪くて急きょ病院に行く」
ちょっとしたお出かけや、急な用事の際に
車がないと困ることが多い車社会。
1台を家族で回すのは、ちょっと面倒だし気を使うでしょう。
ちなみに、冬場は雪や路面凍結のため、
バイクや自転車は移動手段としてあまり役に立ちません。
(雪用の自転車とかあれば別ですが)
車に雪が積もったら乗る前にやること
雪が降ると車は雪に埋もれます。
このままでは動かせないので
- 運転席のドアを開ける前に雪をはらう
- フロントガラスとリア(後ろ)ガラスの雪をはらう
- 前後ガラスの凍結を「解氷スプレー」もしくは車内暖房で数分暖めて溶かす
- サイドミラーの雪をはらう
雪が車に積もると、めちゃ寒い中
あれこれしなくてはいけないので
とても辛いです。
ちなみにカーポート(駐車場屋根)があると
この苦行からだいぶ解放されます。
この他に雪の日の朝は
家の前の雪かきなんかもしなくちゃなので
いつもより早起きです。乙
ちなみに雪が降ると、ワイパーを上げてる車をよく見ます。
ワイパーをあげて置くのには理由があって
- ワイパーのゴムが凍結して、ガラスにくっつくのを防ぐ
- 雪の重みでワイパーが変形するのを防ぐ
- フロントガラスの雪をかきやすくなる
- 大雪の際に車を見つけやすくなる
などのメリットがあるそうです。
なお、凍結したワイパーを動かして
フロントガラスの雪をはらうと
ワイパーのゴムが切れたりするのでNGです。
まとめ
- 最低限、1家庭に1台は4WD
- 2台目は場合によって2WDでもあり
- 必ずしもSUVでなくてもOK
- スタッドレスタイヤは必須
- タイヤの保管場所も確保しよう
- 大人1人につき1台あると便利
- カーポートがあると雪の日の朝が楽
長野市/塩尻市に住んだ感想はこんなところです。
同じ長野県で平野部ならだいたい似たようなものだと思います。
山岳地帯や雪の多い地域に暮らす場合は
4WDやSUVの必要性が高いこともあるので
ご自分の住むエリアに合わせて、しっかりご検討ください!
ちなみに、ペーパードライバーだったワタシが
移住して運転を克服した話はこちら↓
