今回は月経時に快適に過ごすための
アイテム紹介の記事です。
女性ならなんでもない話ですが
経血の話などに触れますので
苦手な方はスルーしてください。
月経時に使用する生理用品といえば
使い捨て紙ナプキン・タンポン、
再利用できる布ナプキン
が代表的ですが、
近年ナプキンやタンポンに次いで
第三の生理用品として注目されているのが
「月経カップ」
ワタシはもう3年以上使っています。
耳にしたことはあるかもしれませんが
ナプキンのようにドラストで売ってないし
周りで使っている人も、現状ではあまりいないかもしれません。
一方、ネットなどでは「もう手放せない!」なんて口コミも見かけますよね。
月経カップって、一体どういうものなのか?
この記事では
月経カップを使い始めて3年以上。使い方や、実際の使用感、メリット・デメリットなどについて解説します!
月経カップを使い始めた訳
妊娠期間・産後しばらくは生理がないので
第1子出産前後の1年半は、生理フリーの快適な生活を送っていました。
その後生理がキタ。
- 数時間に1回ナプキンを変える手間
- ちょっとした動作で経血がモレないか心配
- 経血がモレた時に衣類を洗う手間
- 経血独特の匂いが嫌
- ナプキンが濡れて不快
- 毎日大量にでるナプキンゴミ
こんなにも不便で、不快で、面倒で手間と時間がかかるものだっただろうか。
再開した生理を憂いたワタシは、ふと月経カップのことを思い出したのです。
実は月経カップの存在は、10年以上前から知っていました。
内田春菊さんの有名な出産育児マンガ
「私たちは繁殖している」シリーズ
この漫画の中で内田春菊さんが
「快適!」
と力説していたのが記憶に残っていました。
これまでは、生理用品として一般的に普及していなかったのでスルーしていたけれど、
少しでも生理を快適にしたいという一心で
月経カップを使ってみることにしました。
月経カップとは
- タンポン同じく、膣内に設置するタイプの生理用品。
- 体内に直接入れるものなので、安全性の確立された医療用シリコーン製。
- 繰り返し洗って使うことができる。
三角柱型の柔らかいシリコーンのカップを
折り曲げて畳んで膣に入れて、
膣内でカップに経血をためて使用します。
膣内ではカップが膣と密着するので、
経血はカップ内にとどまり、流れ出すことはありません。
え、血でないの?
体内から経血が流れ出ない。
それが月経カップの魅力。
但し!
*正しく装着しないとモレる場合があります
*カップが満量になってしまうと、少しずつモレ出ます
月経カップの使い方
月経カップは直接体内に入れるものなので
出し入れするとき、手やカップはしっかり洗いましょう。
月経カップの入れ方
月経カップを入れるときは、カップの側面やふちを折りたたみ、細長い形にしてから入れます。
- 月経カップを取り扱うときは、まず手をよく洗います。
- 中腰になって足を肩幅くらいに開きます。
- 月経カップを折りたたみます。✳︎
- 折りたたんだ形をキープしながら、指ごと膣内に入れます。
- カップごと指の第一関節くらいまですっぽり入ったら指を離します。
- カップが膣内で開いたかどうか指でなぞって確認します。
- カップがへこんでいたり、折り込まれている場合は、カップの側面を押したり底をつまんで少し回転させたりすると開きます。
(*月経カップの折りたたみ方法はいろいろあります。)
ワタシの購入した月経カップ「メルーナ」のホームページにも折り方か多数記載してあります。
月経カップの取り出し方
カップには「ステム」と呼ばれるいわゆる取手があり、膣口からこの取手をたぐってカップを取り出します。
- 手をよく洗います
- 中腰になって足を肩幅くらいに開きます。
- 膣の出口に指を添えて、ステムが指に触れるまで何度かいきみます。
- ステムに触れたら、カップの底面をつまんで、カップと膣の間の密着を解除します。
- カップ本体をつまんで膣の外に抜き出します。
- たまった経血を便器に捨てて流します。
- カップと手を流水で洗って、再度装着します。
- 装着しない場合は、煮沸消毒をして布製のポーチなどに入れて保管します。
出し入れのポイント
初めは何回か練習が必要かもしれません。
かといって、生理じゃない日は潤滑が悪いので、うまく出し入れできず、痛いこともあります。
おススメは、生理になってからお風呂場などで練習すると良いです◎
消毒・保管について
生理が終わったら、衛生のため消毒して保管することを各メーカー推奨しています。
ワタシの使用している月経カップは煮沸消毒とミルトン消毒がOKなので
どちらかで処理して、乾かしてから付属の布製のポーチにいれて保管しています。
消毒とか面倒だな、と思ってましたが、
煮沸も電子レンジでできたりするので、意外とカンタンです。
しかも
衛生管理をしっかりすると
気持ちよく使えます!
*月経カップの入れ方、出し方、消毒保管方法はメーカーや形によって異なる場合がありますので実際に使用する場合は必ず、購入したメーカーの説明に従って使用してください。
実際に使用しているときの様子
カップの出し入れの際に、膣口付近に多少血がつくことと、
カップ満量の際にモレることがあるので、
念のため
月経カップ+
布ナプキン or
薄手の紙ナプキン
を装備しています。
ナプキンは1日2〜3枚交換します。
経血量は個人差あるので
カップのサイズや、満量になるまでの時間は
ひとそれぞれですが、だいたい↓これくらいの時間感覚でカップから経血を流します。
だいたいの交換時間 | |
生理初日(少なめ) | 6時間に1回 |
生理2〜3日(多め) | 3〜4時間に1回 |
生理後半 | 6時間に1回 |
生理終盤 | 不使用 |
上記がカップの満量時間というわけではありませんが、気になる頃合いに交換します。
あと、夜間は8時間くらい入れっぱなしのことも多いですが、
生理2日目くらいの夜は一回交換しないとモレることがあります。
カップの中の経血量が目に見えてわかるので
「満量ギリギリだったな」とか
「まだ余裕あったな」とか
自分のペースを把握しやすいです。
だいたいどこのメーカーも使用最大時間は8〜12時間程度。
膣内トラブルの原因になりますので、使用時間は厳守するようにしましょう。
月経カップのメリット
月経カップのメリットは快適・手間削減・時短・エコなどさまざま。
- 経血が流れ出てこないのが何より快適!
- ナプキンのズレなどで汚れてしまう下着などの衣類の汚れが断然減った!
- ナプキンや下着に血がつかないので、匂いも気にならない
- 肌につかないので、ナプキンに比べてデリケートゾーンがむれたり炎症しない
- 長時間の使用可能
- 経血量には個人差ありますが、月経カップは最大8〜12時間の使用が可能。
- ナプキンやタンポンよりも交換が少なく快適。
- 「ドッ」とでない
ナプキンだと「大量に出血した瞬間焦る!」ことがよくありますよね。
- 経血はカップにとどまるのでドッと出ることはありません。
- アクティブに動ける!
- ナプキンがずれる心配もないので、気兼ねなくスムーズに動けます。
- 目で見えるのが面白い!
ナプキンやタンポンだと吸収されたあとの状態しか見ることができませんが、月経カップは経血のそのままを見ることができます。
- 経血の色や状態、量などを目で見ることができて面白い
- 「いつもより多い」などの健康状態を観察することもできます
- 再利用可能
- 月経カップは1個3,000〜6,000円前後。繰り返し洗って使うことができるので、経済的。
- ナプキンゴミ削減ができて環境にもやさしい。
- 布ナプキンのようにつけおきなどの手間もなく、カンタンに洗うことができる。
月経カップのデメリット
一方で、装着感や手洗いが増えることなどをデメリットに感じることも。
- 直接体内に入れっぱなしにすることに抵抗がある
- カップの着脱に慣れが必要
- 着脱の際に手に経血がつく
- 出産や性交渉の未経験者には向かない
- 手洗いなど衛生への配慮が必要
手が膣に触れることや、経血がつくことに抵抗がある人も多いようです。
あと、カップで膣を広げるので性交渉の未経験者など未成年には向かないとのこと。
実際トイレで手に経血がつくのは地味にやっかいです
でも、ウェットティッシュを活用したり
交換用のカップをもう1個用意するなど、
いろいろ工夫次第でクリアできます。
初めての人にオススメの月経カップはこちら
ワタシが使っているのはコチラ
他メーカーの月経カップは使用したことがないですが、
メルーナのカップは柔らかめ。
柔らかいと
入れる時折りたたみやすく
出す時も取り扱いやすい!
やっぱり製品自体の使い勝手が良いと
長続きしやすいです。
他にも月経カップのメーカー各社ありますが、
使い方はほぼ同じです。
今回の記事で
月経カップが気になるけど
なかなかチャレンジできない人の
「ちょっと試してみたい」の
後押しができたら幸いです!

ちなみにワタシは
吸水ショーツと併用して使っています。
こちらも大変使い勝手良いので良ければ読んでみてください。